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杉原直美個展「襲の風景∞Ⅱ」2024.4/13(sat)-4/21(sun)

Posted by GALLERY_HEPTAGON at 0:03 日時 2024/03/22

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杉原直美個展
『襲の風景∞Ⅱ』
Sugihara Naomi Exhibition Landscape of Layers   


会期|2024年4月13日(土) - 4月21日(日) 
休廊|4月18日(木)

OPEN | 12:00-18:00 


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 杉原直美は大阪芸術大学にて染色を専攻後、テキスタイルデザインやプランナーを経て、2年前からアーティストとしての活動をスタートさせました。デザイナーとして長年のキャリアを活かしつつ、自らの新たな境地を開いています。

本展の「襲ね(かさね)の風景∞」では、フェルト等を用い‐海‐ をテーマに、会場いっぱいにインスタレーションを展開します。

また本展では杉原が作家活動の中で誕生させたブランド「upcycle art box」のオリジナルグッズの販売もいたします。これは杉原が創造的再利用を作品を制作するうえで重要なテーマであるととらえ、作品を制作中に生まれる切れ端を再利用すべく、本来捨てるはずの廃棄物を付加価値のあるモノに変換したブランドです。

併せてぜひご高覧ください。

【杉荒直美 ステートメント】
本展の「襲ね(かさね)の風景∞」は、‐海‐ をテーマに、泡沫、海波、海月、珊瑚などが、うねり、ゆらぎ、増殖し、進化のカタチをかたちづくる様を、モチーフの重ねと襲ねあわせ、終わりのない生命の無限∞を表現する。

<襲ね>とは、古来より四季折々のうつろいを色彩として感じ取ってきた日本人の配色美、‐襲の色目‐から引用している。平安時代の王朝の女房の装束である十二単に象徴されるように、平安時代の貴族が衣を何枚も重ね着したのが「襲色目(かさねのいろめ)」の始まりとされる。

作品中には羽子板に用いる押絵、絞り技法などの日本の伝統技法を駆使し、布、フェルトを用いたカタチの<襲ね>、色の<襲ね> 、技法の<襲ね>を組みあわせて構成されている。 <襲ね>ることは、日本的な思考に基づくものであり、私自身の美の根源を見つめ直す手段でもある。
また、素材としてのファイバーと対峙し、その中に自身の内面を投影する。 変幻万化のファイバーは、私を魅了して止まない。繊維から糸という線になり、集合体は、編む、織る、漉くなどの手法から布や紙など面にもなる。さらに立体にも。 形状に加え、質感、温感、色彩、香りなど多種多様。

 造形と自然の力が創り出す変幻万化な無限∞のカタチ(生命)。 そこから生まれるものは、周囲の空気を躍動させ、光を放ち、私を高揚させる。 芸術とは何かを問う自己に光と闇を見出すものでもある。 そしてそこに可能性と独自性をもとめることにこそ、つづく未来があると信じている。



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『深海の月』
 


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『華の精霊 増殖』
 


 

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『進化のカタチ 小品』



【杉原直美 プロフィール】

1981 大阪芸術大学工芸学科染織専攻卒業

1981〜1985 繊維専門商社にてテキスタイルデザイン に従事
1986〜1990 設計事務所、 CIカンパニーにてプランニングに従事
1991〜1998 リテイルプロデュースカンパニーにて商業施設プランニングに従事
1998〜 ノマド研究所設立。 商業施設プランナー・テキスタイルプランナー ・ 店舗開発・ 和食店経営・ EC
2023 自身のブランド Upcycle art box(商標・意匠登録済み )の構築

〈個展〉
2022.4 襲の風景 PartI楓ギャラリー (大阪)
2024.4 襲の風景 PartⅡギャラリーヘプタゴン(京都)
〈グループ展〉
1979 「七染七布展」 ギャラリー白 (大阪)
2022.7 出かけるアート展 楓ギャラリー  (大阪) 2022.12 Luxembourg Art Prize 2022( Luxembourg )
2023.9 パスカルの蝶展 鶴身印刷所  (大阪)
2024.3 パスカルの蝶展 建仁寺両足院 (京都)
〈受賞歴〉
 1981 大阪芸術大学 卒業制作 グランプリ賞 受賞 2022.12 Luxembourg Art Prize 2022 芸術功労賞 受賞(Luxembourg)