小説の展覧会「星を見つめる人」KATARITE 1st exhibitoion 2023.4/15(sat)-4/23(sun)
小説の展覧会
『星を見つめる人』
KATARITE 1st Exhibition
会期|2023年4月15日(土) - 4月23日(日)
OPEN | 12:00-18:00
休廊|4/20(木曜日定休)
カタリテ:代表 鳥尾佳佑
池田高広/河合里奈/硅砂組/ 内藤紫帆/楢木野淑子/林葵依/白子侑季/南裕子
カタリテとは>>
小説「星を見つめる人」を展覧会として表現するためのアートユニット。 固定メンバーの鳥尾佳佑、他は展覧会ごとに変わっていきます。 カタリテという名前は物語の「語り部」をあらわします。 参加メンバーがそれぞれ自らの作品として、小説を語ってくれるようにそう名付けられました。
小説を執筆した鳥尾自身がキュレーションを行い、多様なジャンルの作家によって一つの空間を作り上げます。
カタリテ・ライブパフォーマンス
「星達のまたたき」
KATARITE 1st LIVE
「星を見つめる人」筆者の鳥尾佳佑による朗読と ダンサー南裕子による灯りと身体表現の公演を行います。 (演出/アーティスト白子侑季)
日時 | 4月22日(土)・23日(日)18:30〜19:30
(諸事情により下記日程に変更となりました。あしからずご了承ください)
6月18日(日)※一日のみとなります。
19:00~20:00
チャージ | ¥2,000 ※事前予約制
ご予約メールフォームはこちら>>>
小説「星を見つめる人」より
“霧の島”(冒頭抜粋)
真夜中、月明かりのない森の奥で沈みゆく船が一隻。音もなく、静かに、波も立てず、誰も知られずに。
共にいた四人は願える星もない中でそれぞれの想いを祈りを暗闇の夜空に託して透明の水の底へと降りていきました。
遠い昔、人類はとある流行病で世界の大半の人々が犠牲となりました。
病で亡くなった人数よりも経済が崩壊して路頭に迷い道を閉ざされた人数の方が多かったようです。
ワクチンが開発されてからは感染者も減り、ウィルスと共に生きる道を人類は選びました。教科書の片隅にも書かれている、ごくありふれた出来事として。
ただ人類はその出来事を境に夜空に星を見ることはなくなりました。最も輝くシリウスや月すらも見えなくなりました。
かつて、太古より星に祈りを送り、願い事を叶える習わしがあったと言われています。夜空を見上げて星を辿り、図形を描く。
たくさんの神話や民話、言い伝えを人類は残してきました。 ですが、もう人類は星を見ることができなくなってしまったのです。
- - - - -
KATARITE/(代表・著者)鳥尾佳佑
2012.3 成安造形大学 造形学部 写真クラス 卒業
2021.7 紙にまつわる仕事に携わる「とりのおっぽ制作室」を開業。
2023.1 小説を様々な方法で語るアートユニット「カタリテ」を発足。
大学時代から写真を学び、人にとって光の存在について考えています。 写真を中心として、点字や小説など言葉を用いた制作、またグループ展の企画も行っています。
・・・
私は写真家として活動をしていました。 「いろんな人に作品を見てもらいたい。」 この気持ちは作品を作り始めたときの純粋な思いでした。 目が不自由な人達にとっては写真で作品を作り続ける限り、 伝えることが難しいということに気がつき、模索していく中で、 自分の作りたいイメージを小説にしました。 写真も物語も読者の記憶に語りかけていきます。 作者の思い描いている記憶と読者に眠っている記憶は同じになるとは限りません。 それぞれが物語の言葉から生まれる「想像の絵」に目が見える、見えないということは何の関係もないと思います。 記憶から呼び起こされる想像の絵。 私はこれもまた写真と言えるのではないか、そう考えています。
KATARITE/池田高広
1983年 滋賀県生まれ
大阪芸術大学美術学科版画コース卒業
生活や食、山や生きることを作品のテーマとして版画、絵画を主に制作しています。 近頃は山を登り感じたことや考えていたことを山をモチーフに絵を描いています。
KATARITE/河合里奈
1995年 愛知県生まれ
2018 名古屋芸術大学 美術学部 美術学科 卒業
鳥尾さんの作品は文章から柔らかさと繊細さを感じました。 双子の作品では石をテーマに描こうと思います。よろしくお願いいたします。
KATARITE/硅砂組
田上惠美子と田上拓によるアートユニット。
全国各地の山や川、海で採集した石に、ガラスや金属箔などを組み合わせ、オブジェやアクセサリーによる複合表現を模索しています。
KATARITE/内藤紫帆
1993年 京都生まれ
2016年 京都精華大学テキスタイルコース卒業
古紙や古道具を使った小さな立体制作や、
染色技法であるろうけつ染めを
ベースに用いた作品などを制作しています。
KATARITE/楢木野淑子
1985年 大阪出身
2010年 京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了(陶芸)
2012・2018 AIR Guldagergaardデンマーク
2022・2023 AIR 滋賀県立 陶芸の森
私の作品の一貫したテーマは「華やかさや豊かさ、生命力が溢れ出る歓びを表現する」です。 手芸用レースやアンティークブローチ、ピアス等のアクセサリーの装飾的な表面を型取りした細やかなパーツを用いながら、 様々な生き物、事象、文様等を引用し身の丈を超える大きさの立体や、手のひらに収まるような小さな世界を作り上げます。
KATARITE/林葵衣
1988年 京都府生まれ
2013年 京都造形芸術大学修士課程修了
2022「息骨に触れる」KUNST ARZT(京都)
2020「息差しの型取り」+2(大阪)、
「遊動躰」Gallery PARC(京都)、他
音声をはじめとする身体のふるまいに
独自の形を与え提示しています。