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朗読ライブパフォーマンス「星達のまたたき」2023.6/18(sun)

Posted by GALLERY_HEPTAGON at 15:27 日時 2023/05/03

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小説の展覧会/ライブパフォーマンス
『星達のまたたき』

KATARITE 1st Live performance 

会期|2023年6月18日(日)
OPEN | 18:30~
公演 | 19:00~20:00
チャージ  | ¥2,000 ※事前予約制

カタリテ:代表 鳥尾佳佑

筆者/朗読 鳥尾佳佑
演出/白子侑季(アーティスト)
身体表現/南裕子(ダンサー)

カタリテとは>>
小説「星を見つめる人」を展覧会として表現するためのアートユニット。 固定メンバーの鳥尾佳佑、他は展覧会ごとに変わっていきます。 カタリテという名前は物語の「語り部」をあらわします。 参加メンバーがそれぞれ自らの作品として、小説を語ってくれるようにそう名付けられました。

4月に開催した展覧会では鳥尾佳佑の執筆した小説「星を見つめる人」をテーマに、鳥尾自身がキュレーションを行い 6組の様々なジャンルの作家によって一つの空間を作り上げました。

今回の朗読ライブパフォーマンス「星達のまたたき」では、アーティスト白子侑季による演出で「星を見つめる人」筆者の鳥尾佳佑による朗読と ダンサー南裕子による灯りと身体表現の公演を行います。
小さなお土産付き。


ご予約メールフォームはこちら>>>
 


 

小説「星を見つめる人」より
 “霧の島”(冒頭抜粋)

 


真夜中、月明かりのない森の奥で沈みゆく船が一隻。音もなく、静かに、波も立てず、誰も知られずに。
共にいた四人は願える星もない中でそれぞれの想いを祈りを暗闇の夜空に託して透明の水の底へと降りていきました。

遠い昔、人類はとある流行病で世界の大半の人々が犠牲となりました。
病で亡くなった人数よりも経済が崩壊して路頭に迷い道を閉ざされた人数の方が多かったようです。
ワクチンが開発されてからは感染者も減り、ウィルスと共に生きる道を人類は選びました。教科書の片隅にも書かれている、ごくありふれた出来事として。
ただ人類はその出来事を境に夜空に星を見ることはなくなりました。最も輝くシリウスや月すらも見えなくなりました。

かつて、太古より星に祈りを送り、願い事を叶える習わしがあったと言われています。夜空を見上げて星を辿り、図形を描く。
たくさんの神話や民話、言い伝えを人類は残してきました。 ですが、もう人類は星を見ることができなくなってしまったのです。


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KATARITE/(代表・著者)鳥尾佳佑

2012.3 成安造形大学 造形学部 写真クラス 卒業
2021.7 紙にまつわる仕事に携わる「とりのおっぽ制作室」を開業。
 2023.1 小説を様々な方法で語るアートユニット「カタリテ」を発足。
大学時代から写真を学び、人にとって光の存在について考えています。 写真を中心として、点字や小説など言葉を用いた制作、またグループ展の企画も行っています。
・・・
私は写真家として活動をしていました。 「いろんな人に作品を見てもらいたい。」 この気持ちは作品を作り始めたときの純粋な思いでした。 目が不自由な人達にとっては写真で作品を作り続ける限り、 伝えることが難しいということに気がつき、模索していく中で、 自分の作りたいイメージを小説にしました。 写真も物語も読者の記憶に語りかけていきます。 作者の思い描いている記憶と読者に眠っている記憶は同じになるとは限りません。 それぞれが物語の言葉から生まれる「想像の絵」に目が見える、見えないということは何の関係もないと思います。 記憶から呼び起こされる想像の絵。 私はこれもまた写真と言えるのではないか、そう考えています。


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KATARITE/(演出)白子侑季
 

2004年より『愛・いのち・自己』をテーマに、
グラフィック、ミクストメディア、インスタレーションなどジャンルに囚われず様々なカタチで

創作・表現活動をつづけています。
・・・

2021年、鳥尾佳佑さんの個展にお伺いし、
「写真」と「言葉」の曖昧な境界に触れ、
とても不思議な体験としてわたしの中に残っていました。
その年の冬、自主企画のアートショーにて、鳥尾さんの詩を朗読と身体表現で再表現させていただき、
一つの作品がまた新たないのちとして生まれ変わる面白さを実感しました。

柔らかな空気、光、におい、手触りなど、五感をやさしく撫でてくれるような鳥尾さんの綴る言葉たちの世界を、
もう一度"産み直す"ような感覚で創作させていただきたいと思います。

小説を題材とした様々な作品たち、
その空気を纏った空間、
身体表現、光、声、
そしてお客様とカタリテ、
皆様個々の存在・・・
この共創から生まれるもう一つの世界をからだじゅうで感じていただけたら幸いです。    (白子侑季)

 


KATARITE/(身体表現)南裕子
 

1999年より劇団KIOにてダンサーとして活動。同時に衣装も担当する。
ダンサーとして全国の小中学校での公演、また韓国、ノルウェーでの海外公演にも出演。
・・・
芝居の中でも台詞のない役にひかれ、言葉を使わない表現にこだわってきました。
近年では2021年、2022年障害者の文化芸術創造拠点形成プロジェクトDANCE DRAMA 「Breakthrough Journey」に出演。
・・・

暗闇になったとしても人は光を探し、どこかに見つけるのでしょう。
人の弱さ、強さ、温かみを感じる物語。
この小説を体感してもらえると嬉しいです。