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葛本康彰個展《雪代に濯がれた言葉を snowmelt leads to the next season》2025.3/29(Sat)-4/6(Sun)

Posted by GALLERY_HEPTAGON at 19:21 日時 2025/03/12

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葛本康彰 個展
"雪代に濯がれた言葉を"
snowmelt leads to the next season

Yasuaki Kudzumoto Solo Exhibition
 


会期|2024年3月29日(土) - 4月6日(日) 
休廊|4月3日

OPEN | 12:00-18:00 


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-Artist Statement-

今年の冬は例年よりも雪が多く、寒波の様子も違い、
たびたびこれまでの“制作ノウハウ”が覆されました。

作品制作を「人間と自然の関わり」と謳って、冬場の限られた制作時間に身をやつしつつも、
一方では定型化された振る舞いをなぞっていたに過ぎないのかもしれません。

経験や統計なくしては制作が成り立たない一方で、自然と関わるにあたって、
即興性はもっと意識されて然るべきことだったのかもしれません。

本展では、今年の新作から予期せぬ雪の痕跡の残る作品を中心に展示を構成します。
冬から春に向かう会期に、季節の虚実の行き交う場をお楽しみくださいませ。


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雪解け水の痕跡 
塗料、耐水MDF 
2025年制作


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霜の結晶の痕跡 
塗料、紙 
2025年制作


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私にとって作品制作は「人間と自然の関わり」のひとつの在り方であり、
“自分”と“自然”との間に接点を生み出す行為でもあります。

私たちの傍らに当たり前のように存在している重力や気温の変化、
雨、雪といった自然現象との関わりによって、素材が独特のフォルムやパターンを獲得するような制作手法を考案し、実践しています。

私が制作においてイメージしているのは、“人間”と“自然”の二項対立的な関係ではなく、
そこに“素材”を加えた三者間での釣り合いを探るような関係であり、素材に対しては主体性のようなものを感じています。

制作のさなか、“素材”は、私と現象とが出会う、待ち合わせ場所のようでもありますし、
その姿を変形させる現象を私も肌で感じていることからすれば、私の皮膚の異相と呼べるのかもしれません。
こうした制作は目の前の現象と地続きに存在しているはずの、
地球の質量や運動、大気や水の循環のようなとても大きなスケールのものに意識を繋げ、またそれを知覚している身体を自覚し直すような体験です。

そして、素材が獲得する独特のフォルムやパターンは、私たち人間の目では見ることのできない、
世界の秩序や力の流れの在り様なのでしょう。

そのような素材と何かしらの体験や記憶を共有することや、時間を共にする振る舞いを、
私は彫刻と呼びたいと考えています。

作品の発表を通して、人間本位の視点や、見るものと見られるものの分断といった私たちの生活の根底にある意識に抵抗し、身の回りのものに好奇心や想像力を向けるきっかけになるような場を提示することを企図しています。

kudzumotowork1.jpg


《夜、垂る / the snow wants to show the moon》
Φ428×31mm
塗料、耐水MDF
2025年制作 


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1988 奈良県出身
主な個展
2024
『空のあらまし spectacle in the air』 守山市民ホール|滋賀
『冷たい星の歩き方 if I was born in winter star…』 大雅堂|京都
『つらなりなるもの glue guy to reconstruct fragments of the world』 Gallery一茶亭|京都
『流れの途中、その名残り in the circulation, there are sky and soil, wind, light, snow』 ギャラリーヒルゲート|京都

2023
『℃ノ汀 cold traces in a transition』 2kwgallery|滋賀
『たとえば光を濾過するように soft acceptance and subtle rejection』 河野邸ArtGallery|大阪
『いつかのつかのま need of the deep breathing』 NORR coffee roasters|奈良
『昇華、言葉の中にはないものを texture of a pale morning』 Gallery一茶亭|京都

 2022
『底、みあげたおとしもの what can we see from there? 』 るーぶる愛知川|滋賀
『罠、或いは待ち合わせ場所に似た I wanna be with you』 Art Spot Korin|京都
『Four Sequences』 galerie16|京都
『Four Silhouettes』 Gallery一茶亭|京都

主なグループ展
2024
『夢ではない』 +1art|大阪
『ホスピタルアート from ギャラリー Ⅱ』 江之子島文化芸術創造センター|大阪
『第30回 新進芸術家美術展』プロシードアリーナHIKONE 多目的ホール、滋賀県立美術館ギャラリー|滋賀
『青梅雨シグナル Signal to discover scenery』 gallery yongou|大阪
『やまもりハプン▶︎希望が丘 2024 脱線図画工作』 滋賀県希望が丘文化公園|滋賀
『一と夛 ICHI TO TA パスカルの蝶たち展』建仁寺両足院|京都
『現代美術ー茨木 50周年記念特別企画展』 Socio1|大阪

2023
『音楽』 +1art|大阪
『学園前アートフェスタ2023』大和文華館文華ホール|奈良
『木津川アート2023』 ロートリサーチビレッジ京都|京都 『第29回 新進芸術家美術展』プロシードアリーナHIKONE 多目的ホール、滋賀県立美術館ギャラリー|滋賀 『Hexagonal eyes ー六角形の見る夢ー パスカルの蝶たち展』鶴身印刷所|大阪
『やまもりハプン▶︎希望が丘 2023 ~白昼堂々図画工作~』 滋賀県希望が丘文化公園|滋賀
『“Smash Hits 04” from ONBEAT』 AFRODE CLINIC|東京 『New Traditional Arts -en-』 茶吉庵ギャラリー|大阪
『光の向こう側で』 Gallery Terra-S|京都

2022
『オノマトペ』 +1art|大阪
『イワミアーツプロジェクト2022』湯里まちづくりセンター|島根
『ホスピタルアート in ギャラリー Ⅳ』 江之子島文化芸術創造センター|大阪
『第28回 新進芸術家美術展』滋賀県立美術館ギャラリー、ビバシティ彦根・ビバシティホール|滋賀
『メタコンセプチュアル』 茨木市立生涯学習センター|大阪
『やまもりハプン▶︎希望が丘 2022 ~~全力図画工作~~』 滋賀県希望が丘文化公園|滋賀
『WHAT CAFE × WATOWA GALLERY EXHIBITIOIN -DRIVE UP!-』 WHAT CAFE|東京
『KYOTO ART LOUNGE EXHIBITION ベールの光景』 COCON KARASUMA 2F アトリウム|京都
『THE SELECTED vol.2』 elephant STUDIO | 東京
『東大阪国際芸術展』 飛行船スタイルギャラリー|大阪

 


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