近松素子個展 -星のつづき- somewhere beyond the stars 3/20(sat)-4/4(sun) 3/25・4/1(thu)closed
「残り瞬き」エッチング、モノタイププリント 100×300mm 2021
3月20日より、ギャラリー・ヘプタゴンでは近松素子個展 -星のつづき-を開催いたします。
近松素子は、関西を中心に精力的に銅版画制作・発表を続けている注目の作家の一人。 おはじきのような小さなピースの銅版をプレス機のベッドプレートに並べ、紙を乗せプレスするという独自の方法を用いてイメージを生みだしてきました。
繊細な描写は鉱物や水滴のような自然科学の世界から宇宙までをも連想させ、鑑賞者の想像力をかき立ててくれます。さらに、やわらかな紙面に写しとられたたくさんのプレートマークが、紙・銅版・インクの物質感を際立たせます。
ミクロな世界から天空の星までもつづく近松の「視線」が集積された作品の数々。 展覧会では新作含め作品25点余を展示・販売予定です。 なお、本企画展はギャラリーヘプタゴンの一周年記念ということで期間を通常より長めに設定いたしました。 この機会にぜひご高覧くださいませ。
【作家ステートメント】
私の見ている星の
つづきはどこにありますか。
星のつづきは彼方へと彼方へと。
手を伸ばすその先のまた次へと。
届かないんじゃない。
追いつかないんじゃない。
星は行く先を歌い、足跡を飾り、
瞬きながら呼んでいる。
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・ かつてない状況の中で、作品発表の機会があるたびに葛藤や躊躇があります。
未知で不安定な日々が続き、未来へのためらいからか、ビジョンの立てにくさに気付きました。
しかしながら、
制作が許される環境にいる事は感謝も当然ながら、作るものに対し、
より強い気持ちで向き合っています。
制作や発表の在り方に思いを馳せていると、手元にある銅はひんやりと冷たく、鈍く光っていて、私に「何はともあれ、次いこか」と、どこかへ連れ出してくれるのです。
「 宇宙から見れば私は宇宙分の1_Ⅱ 」 エッチング、アクアチント、メゾチント 650×650mm 2016